2016年8月23日火曜日

バガヴァッド・ギーター・コース:第4日目



「おわかりのように、唱えることによってのみです。他はありません。だから簡単です。どれだけ霊性が簡単かおわかりでしょう。自身に気づくことはいかに簡単でしょう。全然難しくありません。全ては、オーム・ナモー・ナーラーヤナーヤ:その神の名の元にだけあります。」-パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月19日

バガヴァッド・ギーター・コースの4日目は、クリシュナ神の言葉のパラマハンサ・ヴィシュワナンダによる簡略化した説明が特徴的でした。第8章と第9章を迅速に済ませ、その夜は21:30という「早い」時間に終えました。一日を通してパラマハンサ・ヴィシュワナンダは、神に真摯に献身している人にとっては、霊的道はどれほど簡単であるかを説明し、思い出させました。

第8章は、アクシャラ・ブランマ・ヨーガとタイトルを付けられており、この章では、クリシュナ神がアルジュナに、死ぬ時にいかに神に到達することができるかを説明しています。人生の最後の瞬間、神にマインドを固定させることができるのが真の帰依者であるということを、教えています。アルジュナは、この発言に対する返答で、もっと知ることを要求します。


「物質の制限を越える時、小さな物事をあれこれ考えるのを止める時、神は彼らに真実を明らかにし始めます。そして、真実はハートの中に明らかにされます。他の宗教では、聖霊とのコミュニオンと言います。あなたの内側にいるあの聖霊のことであり、キリスト教においては、聖霊との親交と言います。鳥が来て、あなたの頭の上に座り、巣を作るという風に思わないように。違います。ハトは、あなたの頭に飛んでくるのではありません。コミュニオン(親交)は、ハートの中で起こります。あなたの魂と、全ての魂の魂であるスーパー・ソウルとの親交です。あなたはマインドを活用し、マインドを浄化し、ハートにアクセスしようとしますね?そしてマインドとハートが融合した時、別の何かが出てきます。

あなたが知性を利用する時、マインドが浄化されて知的になった時、知性はハートに入っていきます。そこで目覚めるものは、意識、魂の意識です。それから魂は自身を明らかにします。ですから、意識は魂の内に位置しており、次に魂が明らかにります。意識が浄化される時、魂が明らかになります。しかし、魂が浄化される時、スーパー・ソウル、最高の魂が明らかになります。それが、ヨハネの黙示録が表していることです。神の至福に完全に夢中になっている人たちには、神がご自身を明らかにされます。」-パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月19日


何度となく、第8章でクリシュナ神はアルジュナに、ひたむきに彼に焦点を合わせるように言います。パラマハンサ・ヴィシュワナンダは、ギーターのこの部分を、とても実践的な方法で説明しています。

「ここでバガヴァーンは、彼自身偉大なセラピストになっていきます。おわかりのように、魂のセラピストです。セラピストという姿で、偉大なセラピーを行っています。彼が行ったセラピーで彼は言います。「私にあなたのマインドを預けなさい!私にマインドをゆだねなさい。」ご存知のように、セラピストはあなたにたくさんのことをするように言います。違いますか?

ここで彼も同じことをします。偉大なセラピストとして彼は言います。「あなたのマインドを私に集中させなさい。日々の仕事で動けなくならないように、真実でないものの奴隷にならないように、私の名前を唱えなさい。簡単です。何もする必要はありません。あなたのマインドを私に据え、私の名前を唱えなさい。簡単です!私があなたにしてほしいことは二つしかありません。あなたは、この二つのことだけするのです。この二つのことだけで、あなたは永遠に幸せになり、至福を獲得し、永遠の平和を得ることを私は約束します。私にあなたのマインドを預けなさい。あなたは自分のマインドをどう扱っていいのか知りません。私はそのマインドをどのように扱えばいいのか知っています。一旦私にマインドを預け、唱えなさい。」

マインドを預けるということは、聖典を勉強することを意味します。その知識に深く入って行きなさい。マインドに正しいものを与え、マインドのネガティヴなものを光に変容させていきなさい。-パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月19日


シュリーマド・バガヴァッド・ギーターの第9章は、「ラージャヴィッディヤー・ラージャグフヤ・ヨーガ」と呼ばれていて、王者の知恵、王者の秘密です。第9章では、クリシュナは、第7章で見られるテーマ、彼の神性の性質について、そして真のバクティ(献身)で彼にどのように近づいたらいいかについて、さらに詳しく解説しています。クリシュナ神は、全ての創造物に存在すること、彼自身至高の神であることを説明し、彼にゆだねているバクタは、彼の恩寵を手に入れるだろうということを続けて言っています。

「ここで至高の神彼自身が尋ねます。おわかりのように、彼は懇願しているようです。『私はあなたにそれをするようお願いしています。私に献身しなさい。私のためにではありません。あなたのためなのです。あなたのマインドを私に集中させなさい。私があなたのマインドを欲しいからではなく、それがあなたの望みだからです。あなたはマインドの平和を望んでいます。マインドの平和が欲しいのですよね?これがマインドの平和を手に入れるための方法です。私を礼拝しなさい、私に奉仕しなさい、このようにマインドを従事させなさい、究極のゴールとして私をみなしなさい。私が究極のゴールだということを知りなさい。私が神自身だということを知りなさい。私がヴェーダが物語っているブラフマンです。このヴェーダ、この知識を与えたのは私です。目覚めなさい。あなたのハートに、私のことを考えさせなさい。なんの疑いもなく、もしあなたのマインドが私に向いているなら、あなたのハートが私に向いているなら、あなたの体が私に奉仕するならば、あなたは私を手に入れるでしょう。』

ここでバガヴァーンは、これだけが完璧への最高の道であると言っています。ゆだねることが、完璧へ至る、平和へ、真の幸せへ、無駄な執着から自由なコントロールされたマインドへ至る唯一の道です。自分の瞑想を、人生そのものを、自分のするどんなことも、主への瞑想となるようにしなさい。肉体、マインド、知性を超越する人たちは、永遠に彼と共にこの上なく生き、至福の中で永遠に生きます。」-パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月19日


4日目は、第9章の最後の節で終わりました。「あなたのマインドを私に集中しなさい。私に献身しなさい。私へ礼拝を捧げなさい。私に頭を下げなさい。このようにマインドを従事させ、私を最上の目標として私をみなせば、あなたは私のところに来るでしょう。」- クリシュナ神(第9章34節)パラマハンサ・ヴィシュワナンダは、この節と章についてとても特別なことをはっきりと言って、その夜を終えました。

この最後の節と最後の章を瞑想しなさい。なぜなら、最も美しい章の一つだからです。それを吸収しなさい。もしあなたがこの章だけに集中したなら、愛と献身があなたの中で育っていくでしょう。-パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月19日


ギーター・コースの間、多くの参加者のための偉大な資料は、新しいシュリーマド・バガヴァッド・ギーター:韻文と訳本 です。この本は、英語の訳がついたバガヴァッド・ギーターのサンスクリットの韻文を含んでいます。特定の部分についてのパラマハンサ・ヴィシュワナンダの短い引用文、マハーバーラタの家系図、サンスクリットの発音の解説も含まれます。次のサイトからこの役に立つ本についてもっと知ることができます。