2015年11月21日土曜日

ナヴァラートリ2015第5日目:スカンダ・マーター

「あなたが一度母なる女神の膝元に座ると、“誰が誰か”、“何が何か”など気にならなくなります。すべてが彼女です。その瞬間、あなたはシャクティ、パラシャクティとしての彼女の壮大さ、彼女がどのようにして自らをすべてに宿し、それでいながら彼女自身であり続けられるかに気づきます。」-シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ


デーヴィーの御名

スカンダ・マーターは“スカンダの母”という意味です。スカンダはシヴァの息子であるカールティケーヤ/ムルガンの御名で、マーターは母という意味です。彼女は4本の腕を持ち、うち1本の腕でスカンダを膝に抱えています。上の2本の腕で蓮華の華を持ち、4本目の腕でアバヤ・ムドラーを組んでいます。アバヤ・ムドラーは恐れのなさを表しており、保護、平安、勇気などを与えるために使われるムドラーです。スカンダ・マーターを崇めることで、人は天界の軍の司令官であるカールティケーヤの祝福をも受け取ります。




そのスカンダを膝に乗せることで女神は、彼女がすべてのパワーと力の母であることを示しています。彼女は消極性を克服するパワーを与えます。スカンダを掴んでいるのは、母なる女神は子供が気づいていようがいまいが、いつも子供をしっかりと掴んでいることを示しています。


ハイライト:


ナヴァラートリの第5夜は、参加者全員の熱気が目立ちました。土曜だったため、テントとライトホールで行われた祝祭により多くの人が訪れました。この夜は、グルプージャ、デーヴィー・プージャ、ヤグナなどが行われました。ヤグナの後、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダは優雅に通路を歩き、祝福された水を皆に分け与えました。



その後、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダは陽気なバジャンを何曲も歌い、一緒に歌う帰依者たちのエネルギーを高めていきました。昨晩のバジャンは最高に盛り上がりました!シュリー・ピータ・ニラヤ内のライトホールでは、ライブ配信スクリーンを見ながら、皆が歌や手拍子で盛り上がっていました。この夜はダンディヤ・ダンスパーティー(スティックを用いた踊り)で締めくくられました。テントにいた全員が踊りを楽しんだ、何とも爽快な夜でした!





夜の終わりにかけて、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダはスカンダ・マーターに関する話をしました。

今日はナヴァラートリの第5夜、スカンダ・マーターに捧げる日です。彼女が抱きかかえている子供はスカンダだけを表しているのではなく、全人類を象徴しています。彼女はジャガド・ジャナニーです。“ジャナニー”は“甘美な母”の意味です。マハ・バガヴァティがこの御姿をまとったのは、皆が彼女の子供であり、すべては彼女の創造であることを示すためです。

シャクティなしでは何も作用しません。あなたの内側のエネルギーなくして、あなたは何もできません。偉大なヨギであったとしても、内なるシャクティを無視しては役立たずです。ドゥルガー・チャリサにおいて、シュリ・アーディ・シャンカラーチャーリヤが母なる女神を認めなかったことが言及されています。そこで母は、そのプライドを破壊するため、彼に思い知らせねばなりませんでした。なぜなら、プライドとエゴが生じると大抵、人は盲目になるからです。それでも、あなたが完全な沈黙に陥ると、あなたは光を探します。光を切望します。その時あなたは、この光がいかに重要かに気づきます。あなたが光の中にある時、あなたはそれを当然と思い込み、その重要性に気づきません。神があなたに与えた人生も同じです。あなたはそれがどれほど重要か気づきません。そして地球を去る直前になって気づくのです。「何てことだ!人生はこれほど重要だったのか!」と。

もしあなたが神と同調しているなら、神があなたのダルマへと導いてくれるでしょう。何かする必要などありません。何も知る必要もありません。あなたはそのダルマへと、ひたすら導かれます。時に、あなたをそのダルマへと至らせるために、ひどい出来事が起こることもあります。時に恩寵があなたを導くかもしれません。しかしすべてをコントロールしているのはこの普遍的シャクティです。そしてそれはマハバガヴァティのことです。彼女の目的は、あなたがナーラーヤナの御足、究極の実現へ前進するのを助けることです。あなたのエーテル体の(7つの)チャクラの1つ1つが、母なる女神の御姿のうちの1つ、シャクティの1つの現れによって統制されているのはそのためです。そして上に上がって行くとサハスラーラ・チャクラがあります。逆さになった1000の花弁を持つ蓮華です。これは、主があなたに毎日降り注いでいる恩寵のことです。しかし、あなたが超越して行くと、つまりこれらの7つの蓮華を超えていくと、より高い存在に向かって開いた蓮華があります。マハバガヴァティの仕事は、その蓮華の上にあなたが座るために、あなたを押し上げることです。あなたがその高みの蓮華に至った時、恩寵はいつまでもあなたを通して流れ続けます。

世界のすべて人々は子供のような存在であり、スカンダ・マーターは私たちすべてに伝え続けています:「あなた達すべてを私は運んでいますが、あなたは自分を委ねないといけません。そうでないなら、どうしてあなたを運ぶことなどできましょう?」そのようにバガヴァティは、彼女がすべてを抱えていることを思い出させてくれます。神があなたを霊性の道に呼びました。この道にいるのはあなたの意思ではありません。しかし、これがあなたのダルマです。誰もがこの恩寵を与えられるわけではありません。よく私は言い聞かせますね。この世界には70億人にもの人がいると。その70億のうち何人がスピリチュアルな人となるでしょう?信仰の厚い人は山ほどいます。ぜもスピリチュアルな人はほとんどいません。

バクティ、つまりあなたの神への献身、あなたの内側の神性への献身、それがあなたのパワーです。それがあなたのシャクティです。あなたが神性に委ねる時、彼女があなたを運んでくれるでしょう。あなたは何も気にする必要などありません。それはグルがすることです。彼があなたを運び、あなたの神聖なる自己へと導いてくれます。あなたのダルマは愛することであると、絶えず言い聞かせながら。表面的な愛ではありません。究極の愛です。それがあなたの本性です。 - シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ


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