2015年11月12日木曜日

まだまだ続くカルティク月


カルティク月はクリシュナ神がたいへん好む月とされています。シュリ・クリシュナの陽気な娯楽とリーラを祝う月です。カルティクは別名“ダーモーダラ”とも呼ばれます。“お腹を縛られたお方”という意味です。ダーモーダラは2つの語から成り、“ダーマ”は縄、“ウダラ”は腹部を意味します。これはクリシュナの御名であり、いたずらをしたクリシュナをヤショーダが縄で縛り付けた出来事に由来します。縄使って彼の腰を木製の臼に縛り付けました。それがダーモーダラと呼ばれる理由です。


ダーモーダラーシュタカムとは8節のカルティク月に頻繁に唱えられる詩です。クリシュナの栄光を讃え、クリシュナ神がダーモーダラの御名を得るに至った経緯を描写しています。次の詩はダーモーダラーシュタカムの最後の2節です。

kuverātmajau baddha-mūrtyaiva yadvat
tvayā mocitau bhakti-bhājau kṛtau ca
tathā prema-bhaktim svakām me prayaccha
na mokṣe graho me ‘sti dāmodareha

おお、主ダーモーダラ。赤子の御姿のあなたを、母ヤショーダは牛を繋ぐための縄を使って臼へと縛り付けた。その後あなたは呪いによって木となっていたクベーラの息子たち、マニグリーヴァとナラクーバラを解放し、あなたの帰依者となるチャンスを与えた。私にも同様の祝福を与えたまえ。解放の願望など私にはない。あなたの愛だけが私の望み。

namas te 'stu dāmne sphurad-dīpti-dhāmne
tvadīyodarāyātha viśvasya dhāmne
namo rādhikāyai tvadīya-priyāyai
namo 'nanta-līlāya devāya tubhyam

おお、主よ、全宇宙はあなたの腹部より生まれし主ブラフマーが創造した。その腹部を母ヤショーダは縄で縛り付けた。このロープへ私は純粋な敬意を捧げる。あなたの最も愛するシュリマティー・ラーダーラーニーとあなたの限りない遊戯に敬意を捧げる。



シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダのダーモーダラダ・リーラに関する講和の抜粋:

「・・・中庭には2本の木があり、それらはクベーラの2人の息子でした。クベーラは金銭の神であり、その2人の息子はプライドと横柄さからナーラダ・ムニーから呪いをかけられていました。だからタクールジは言いました。「彼らを解放する時が来た。」彼は臼を引きずりながら這って行き、そのまま2本の木の間までやってきました。臼を強く引っ張ると2本の木は倒れたのでした。

知ってのとおり、クベーラは物質的富を表しています。頻繁に、人が富を得ると内側で起こるのは、自分の所有物に関するプライドと傲慢です。彼らはそれが永遠に続くと思い込んでいます。それは人生が続いているうちだけです。それでおしまいです。それ以上何もありません。呼吸できているうちだけです。最後の呼吸をし終わったら終了です。

プライドと傲慢さは人の人生にはつきものです。なぜならあなたにはマインドがあり、そのマインドは何百というネガティブな性質があり、人は頻繁にそれに仕えたがります。しかし一度あなたが神と繋がれば、神との関係を築けば、これらの性質はあなたの元を去っていきます。あなたがそれを必要としなくなるので、彼らは姿を消し始めます。

同じことです。クリシュナの恩寵が帰依者のハートの内で自ずと目覚めると、プライドと傲慢さは去っていきます。クリシュナは彼にすべてを委ねるバクタを、これらの性質から解放します。」-シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ


ヴァイシュナヴァにとってこの月は極めて吉兆です。この期間において主の御足にトゥルシーの葉を1枚捧げるだけでも、一頭の牛を捧げることの一万倍のプンニャ(功徳のようなもの)をもたらすと言われています。

もう1つのカルティク月の重要なセレモニーはゴーヴァルダン・プージャです。


ゴーヴァルダン・プージャはクリシュナ神がヴリンダーヴァンの人々を守るため、ゴーヴァルダナの丘を持ち上げた出来事を讃えるお祝いです。主は常にバクタを守ること、最上の崇拝は神へと捧げるべきものであることを思い出す時間です。

幸せなカルティク月となりますように。

以降のカルティク月のイベントへの登録は次のリンクからどうぞ:

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オームチャンティング開催のお知らせ
http://vishwananda-japan.blogspot.jp/2015/11/1126.html
シュリ・クリパーネーシュワル・マンディル建設募金のお願い
http://vishwananda-japan.blogspot.jp/2015/09/blog-post_27.html