2015年9月2日水曜日

シュリーマド・バーガヴァタム講習:第1日目

シュリーマド・バーガヴァタム講習はこの神聖な本についてのイントロダクションから始まりました。

まず講習開始を告げる祈りとして、スワミジ個人のムルティに対してヤグナとアビシェーカムを行いました。講習の始めにスワミジはシュリーマド・バーガヴァタムの偉大さについて、そしてそれが持つ人を神実現へと迅速かつ容易に前進させる純なパワーについて語りました。

ご存知のとおり、バーガヴァタムはそのほとんが物語形式です。最初の部分では高徳な王たちの様々なストーリーが語られています。彼らは世界に身を置き、自らの義務を遂行しましたが、同時に主へも至った人々です。これは義務をしっかりと果たせば、人生を行きながら神に至ることができることを示しています。



1日目の主題:


  • 本の起源:
    参加者はシュリーマド・バーガヴァタムの著者ヴェーダ・ヴィヤーサについて学びました。彼はほとんどのヒンドゥー教の中核をなす聖典を記した人物でもあります。(例:プラーナ、ラーマーヤナ、マハーバーラタ)また、彼の優秀な息子であり、森で聖者たちにバガヴァタムを語ったシュカデーヴ・ゴースヴァーミーにまつわる話も聞きました。
  • 惰眠と意識:
    スワミジは聖者たちに見られた強烈な学びへの願望について話しました。彼らがどれほど神を望んでいたか、ナーラーヤナの化身について学びどれほど世界への奉仕に役立てようと意気込んでいたか、など。彼はこれを現代の世界に蔓延した態度を対比して語りました。人をマーヤへとしがみつかせる物質的、外界に関わる欲望に満ちた態度です。
  • 教師と生徒の間の尊敬:
    シュカデーヴが享受する準備の整った彼の生徒の聖者たちへ抱いていた尊敬に対して聞きました。同時に神の英知を解き明かしてくれるグルに対して彼らが持っていた尊敬と感謝についてもです。
  • バーガヴァタムについて語る権限:
    スワミジはシュカ・デーヴの持っていた特別な性質、どうして彼には特別にシュリーマド・バーガヴァタムについて教える能力が備わっていたかを、一切の物質的・非永続的対象物に対して彼が至っていた非常に高いレヴェルの無執着について説明しながら話してくれました。
  • ヴェーダ・ヴィヤーサと彼の満足:
    シュリーマド・バガヴァタムが誕生に至った経緯について習いました。ヴェーダ・ヴィヤーサは多くの偉大な聖典を記し世に伝えたにもかかわらず、彼は自分の仕事に満足していませんでした。そこにナーラダ・ムニがヴェーダ・ヴィヤーサのもとにやってきて、神への献身の素晴らしい経験という彼が今まで書いたことのない題材を書くよう霊感を与えたのでした。


シュリーマド・バーガヴァタムは、ヴェーダ・ヴィヤーサが世界へ伝えようとした他のすべての聖典を簡略化したものです。それとはつまりヴェーダ、ウパニシャッド、プラーナ、ラーマーヤナ、マハーバーラタのことです。しかしシンプル化されたものでありながら、シュリーマド・バーガヴァタムは主自身の本質を内包しています。このことに関してスワミジは参加者にこう語っています:

バーガヴァタムを読むことだけがあなたを解放するのではありません。ただ主の栄光、主の遊戯を聞くことでさえあなたを解放します。その物語にはそれほどの力があるのです!ですからバーガヴァタムには主そのものであるとされています。

バーガヴァタムと神の間に違いはない。
バーガヴァタムとイシュタデーヴに違いはない。
バーガヴァタムとグルに違いはない。

なぜならその栄光をたった1度だけ聞いただけでも、それはあなたを解放するからです。たった1度、それで生と死の束縛からあなたは解放されます。





講習が進んでいくにつれ、あなたはヴィヤーサ・デーヴがまとめ上げた様々なストーリーを聞き、バーガヴァタムが記述されるに至った経緯を知っていきます。それはマインドで理解するものではありません。感じ取るものです。なぜなら個々の物語は、それを読む個人の物語です。あなた方1人1人の物語です。それはまさにバクティの物語であり、献身を呼び覚ます方法、神へすべてを委ねる方法についての物語です。

バーガヴァタムはヴァイシュナーヴァにとって重要な本の1つです。すべてのプラーナがそこに含まれています。人はよく言います。「知ってるだろう?ヴェーダが最上だ。」なぜなら他のすべてのサンプラダーヤにおいてはヴェーダが究極とみなされているからです。そうですよね?もちろんヴェーダは究極です。しかしそれと他のものとの相違はありません。プラーナとも、バガヴァタムとも何ら変わりません。ただ単に、ヴィヤーサ・デーヴがヴェーダを編纂した時に、彼はそれをもっと簡素化して人々に分かりやすいようにしたかったのです。



この本の持つ人の精神を浄化する偉大な能力ゆえ、この本の“誤った”読み方は存在しないとスワミは教えてくれました。いつ読もうがどこで読もうがそれは素晴らしい時間となります。怒りに満ちた気分の時に読んでも良いし、気分が良い時に読んでも良いのです。シュリーマド・バーガヴァタムを読むことは常に良い結果をもたらします。



そのような自由への道があるというなら何と簡単な道であろう、講習を受けつつ皆が噛みしめていました。スワミジが話し、私たちはただ楽しく聞いていれば良いのです!

このシュリ・スワミ・ヴィシュワナンダの吉兆な講習からのレポートを、日が進むにつれあなたとシェアできることを楽しみにしています。

「よく人は言います。“そんなわけない。人生は主に到達するには短すぎる。”しかしバーガヴァタムに登場する王たちを見てごらんなさい。もちろん彼らには良いプンニャがありました。過去世からの功徳があったためにあの境地にいました。同じようにあなたたち皆もこうして座ってバガヴァタムを聞いています。間違いなくあなたにも良いプンニャがあるということです。」

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