2015年9月1日火曜日

ガヤトリー・ヤグナ2015

今年のガヤトリーヤグナは24時間通して、真摯な祈りに満ちた素晴らしい時間となりました。イベントは早朝、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ本人のガヤトリーマントラの解説から始まりました。それは昨年解説されたガヤトリーの由来ではなく、ガヤトリーマントラの使用法や正しく唱える方法、霊性の探究者にとってどのような恩寵がもたらされるのか、というような内容でした。

スワミジはそれから昼夜を通してヤグナを始めました。世界中から集まった帰依者はガヤトリーマントラを唱えながら、神聖な火の回りを取り囲み、祈り、穀物をくべました。



OM Bhur Bhuva Svaha(オーム ブール ヴァッスワハ)
Tat Savitur Vareniyam(タッ、サヴィトゥール ワレーニャム)
Bhargo Devasya(ルゴー デーヴァッシャ)
Dhimahi(ディーマヒ)
Dhiyo Yo Nah Prachodayat(ディヨー ヨー ナッ プラチョダヤートゥ)

ヤグナの最後に、多くの帰依者が祭壇の前に設けられたヤグナ クンドにココナッツを捧げました。これはマインドやネガティブな心を、神に委ねることを象徴しています。神の恩寵によって本当の自分に気付くために。

シュリー・ピータ・ニラヤ(以下SPN)での次回の24時間ガヤトリーヤグナの時には、絶対に来た方がいいですよ!

聖典によれば、ガヤトリーマントラは、すべてのマントラの母であると言われています。その他のマントラは、ガヤトリーマントラに含まれているのです。グルジはギータの解説の中で、クリシュナの言葉をあげています。「マントラはたくさんあるが、私はガヤトリーマントラである。」このマントラの中には4つのヴェーダが表現されています。それは信じられないほど強力で、完全な智慧と知識を与えてくれるほどの力があります。そして、4つのヴェーダを顕現し、魂を浄化し自由にするのです。


‘‘यद्यथाग्रिर्देवानां ब्राह्ह्यद्धमणो मनुष्याणाम्।
वसन्तऋतूनामियं गायत्री चास्ति छन्दसाम्।’’ 
-गोपथ ब्राह्मण
‘‘yadyathāgrirdēvānāṁ brāhhyad'dhamaṇō manuṣyāṇām.
Vasanta'r̥tūnāmiyaṁ gāyatrī cāsti chandasām.’’
- Gōpatha Brāhmaṇa


“ガヤトリーはヴェーダの母であり、罪を払拭する。

これ以上に神聖で強力なマントラは天にも地にもガヤトリーマントラの他にない。”



SPNでの24時間ヤグナは大変貴重なチャンスです。24時間ずっとチャンティング(詠唱)することは、とても大変ですが、ここアシュラムでは楽しいのです!激しい儀式に戻る前に、休憩やリラックスが必要な時に使う施設は快適です。アシュラムの雰囲気はすばらしく、スタッフやゲストを支えるために、昂揚したエネルギーに満ちています。いったんガヤトリーマントラの力と恩寵を感じ、アシュラムの場、神々、霊的なマスターの存在のエネルギーや力とつながり始めると、このイベントが本当に奇跡的なものであることが分かります。


シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダはヤグナの炎の前に何度か現れました。

第一日目の午前早朝6時に、霊統の恩寵に感謝することから祈りが始まりました。ヤグナは翌朝午前8時まで炊かれました。スタッフとゲストは様々な穀物(ハワン サマグリ)を、順番に火に捧げました。このイベントのために、様々な穀物を集めた努力の賜物です。楽隊も順に入れ替わり、スワミやリシも交代でヤグナをリードしました。ゲストは自由にヤグナが行われているテントを出入りできました。


全員がグルジの横で捧げる機会を与えられました。

中には驚くほど長い時間テントの中で過ごした人もいます。「午後9時から午前8時まで、私は火のそばにいました。そのエネルギーは信じられないものでした。みんなが同じ波動の中にいました。私は本当に神の神聖な波動を感じることができました。我々がキルタナ バクティを行う時に私たちが感じる解放は、驚きです。マインドは静まり、呼吸とチャンティングだけを感じられるのです。24時間通してのチャンティングをもっと頻繁にやるべきです!」と、一人の参加者は言っていました。


儀式は朝6時から翌朝9時まで行われました。
別の人は「メロディやリズムに合わせるので、チャンティングはとても楽しいです。24時間チャンティングし続けると簡単に居眠りしてしまいますが、カラタルやムリダンガといった楽器や素晴らしいメロディがあったので、とても楽しかったですよ。」言っていました。




音楽がさらにチャンティングをひきたてました。
SPNでのこれらのイベントがどのように人生を変えるのか、ということをお伝えするのはとても重要です。参加者はしばしば予期しなかったような方法で神を体験するのです。
「長時間にわたってクンドの前で座ることができたのは素晴らしい体験でした。回数や時間の制限なく、24時間自由に出入り可能で、チャンティングや儀式に参加できました。たいていのヤグナの儀式ではこんな風にはいきません。私はこのようなやり方を初めて体験しました。“私たちは普通の方法ではやらない”グルジが言われました。“好きなだけ座っていなさい。2,3分でも1時間でもいいのです。あなたが交代したい時に交代しなさい。”この指示で女神ガヤトリーと自由に対話できるようになりました。彼女との関係性を進化させることができたのです。交代する時間になんの争いもありませんでした。」

「参加者は、お互い、非常に忍耐強かったです。儀式を捧げるには忍耐強く待たなくてはならず、そのおかげで24時間達成できました。これは私たちにとって非常に特別なことでした。儀式のおかげで、我慢や忍耐が身に着いたのです。だれも、交代して、とは口に出しませんでした。素晴らしいことでした。2,3分の人もいれば、30分以上留まっている人もいました。我々の中で調和が生まれていたのです。」


夜遅くになっても盛り上がりを続ける宴
この儀式に参加した帰依者の言葉
「ガヤトリーマントラを唱えるといつも、グルジに感謝しているように感じます。マントラを繰り返していると、グルジに愛を伝えているようです。これこそがガヤトリーマントラを知ることの恩寵です。女神ガヤトリーは彼女のことをもっと知ってもよいと許可してくださいました。サンガはとても特別でした。疲れるといつでもチャンティングが続けられるように誰かが元気づけてくれました。それは霊的な道を象徴しているようでした。」

「グルジがいつも話してくださる統合が必要です。一緒に協力するということ。私にとって愛がすべてでした。愛しているなら、ただそれを表現すればよいのです。それが何であろうと。私にとってのヤグナの意味がこのことでした。またここで行えたことがまた素晴らしい経験でした。他の場所でやるのとは違います。シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダはより強力にパワフルにしてくれていました。彼と女神ガヤトリーの祝福は今ここにあるのです。それはグルジからのプレゼントでした。グルジがガヤトリ・マーに“さあ来て彼らを祝福したまえ!”まるでそうお願いしているように感じました。」

「グルジはずっと目を閉じ、微笑んでおられました。女神ガヤトリーがそこにおられ、私たちを見て、祝福のシャワーを与えていることをご存じだったのです。それはすべてグル・クリパです。そうして私たちは座り、参加し、ただマントラを唱えることができました。グルの恩寵、すべて神がなさったことです。」





ヤグナのエンディングも素晴らしいものでした。グルジがプージャとアラティを行いました。私たちに祝福を与え、カラシュ・プージャの神聖な水を振りまき、タクールに捧げたプラサードの水を全員にくださいました。不思議なことに、タクールの水は少なかったのに、その小さなお皿からどんどん湧き出てくるかのように、200人以上がもらうことができたのです。


神聖なる炎として顕現したガヤトリーにドレスを着せるシュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ


この小さいボールから200人に水を配ったグルジ
「私は永遠に守護されるということを確信しました。ヤグナの終りに神と共に捧げた特別なガヤトリー瞑想のおかげで、私は永遠に恩寵を受け続けられます。毎朝、私はガヤトリーのエネルギーを感じて起きるのです。」




長時間にわたる儀式は、その人その人の意思や克己心が試されるチャンスです。お互いに鼓舞し、経験をより豊かなものにすることで、誰もがエネルギーを上昇させることができるのです。この共有された感覚、つまり「ユニティ(統合)」の状態があるからこそ、個人の限界を破って、24時間頑張ることができたのです。意思、強さ、忍耐が試され、霊的な道を前進することができました。ガヤトリーとの絆が生まれ、ガヤトリーの波動により同調することができました。このことで、個々の能力がさらに発揮され、自己へ気づきが深まりました。

ガヤトリー・デーヴィーありがとうございます!グルジ、ありがとうございます!ジェイグルデーヴ!