2015年8月14日金曜日

グルプールニマ:顕現した神の愛


「ヒンドゥーの伝統において霊性の教師であるグルはとても重要です。
世界中のあらゆる伝統と同じように、知識なくしてどこにも至ることはできません。
あなたが科学を学びたいなら、科学の教師のもとへ行きます。
しかしスピリチュアルな科学、魂の科学、神の科学はグルによって与えられます。
まず第一に帰依者たちの集いに導かれること、そしてマスターとともにいれることは
神の恩寵によってあなたにもたらされます。」
-シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ

7月31日の満月の日、世界中のバクタたちがグルプールニマを祝いました。
霊性の師を讃える日です。
シュリー・ピータ・ニラヤにおいてこの日は最も掛け替えのない最大のイベントです。
1年間をかけてこの日に備えた国もあります。

グルプールニマはまたヴィヤーサ・プールニマとも呼ばれます。
ヴェーダの編者でありほとんどのヒンドゥー教の重要聖典の執筆者でもあります。
その中には今月シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダが解説をするシュリーマド・バガヴァタムも含まれます。

シュリー・ピータ・ニラヤにおいて、朝の6時からお祈りが開始されました。
まず、バクティ・マルガ・スワミたちによるシュリ・スワミ・ヴィシュワナンダへのパドゥカ・アビシェーカム
続いてリシたちによるマハアヴァター・ババジとシュリ・ラーマヌジャアーチャリアへのアビシェーカムが行われました。






シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダが到着すると
ギリダーリジ、タクールジといった彼個人のムルティにアビシェーカムを行いました。





グルジによるアビシェーカムの最中、世界各国からの帰依者のグループによるバジャンが開始されました。
一日中続いたこの作業は108曲の“バジャン・マラ”を形成しました。



アビシェーカムの後に聖水と香水を配るグルジ


夕方には、人の人生におけるマスターの役割や
団結したコミュニティーの一部を構成する帰依者たちの偉大さについて話しました。


「マスターは、ハートに従い、一切を愛をもって行うようにと言います。
しかしそのためには、いつも外側に向かって走り続けているマインドが変わる必要があります。

どのようにしてそのマインドを変えるのでしょう?
神に向かって走ってくれていますか?
そのマインドはいつも休まず神の御名に集中していますか?
いいえ。
それは生来プログラムされた人間のマインドの習慣的考え方のせいです。

主の御足、主の恩寵に気付き、到達するまで、
マインドはいつも外側の現実に向かって走り続けます。
しかしあなたが目的を同じくする帰依者たちの集まりの中にいるとき、
それはマインドを浄化する助けとなります。
前進し、変容する助けとなります。

本質的に言えば、あなたは神性であり、主の光です。
しかしこの神性の本質は、マインドが浄化された時にだけ輝きます。
そしてそれが起きるのはマスターが存在している時です。

それがグルの言葉が表していることです。そうですよね?
グルは無知を払うものという意味です。
マインドが作り出した無知のことです。
なぜなら、マインドが外界についてくよくよ考えていると、何らかの現実を作り出します。
まるで本当であるかのように思われる現実を。
しかしどの程度それが続くでしょう?ほんの束の間の幸せでしかありません。

すべてはやってきて、去っていきます。
いつでも存在し続ける唯一の実在は、アートマです。
そのアートマが持つ神との永遠の関係、それがあなたが気付かねばならないものです。
しかしそれは外側についてあれこれ考えていいるうちは起こりません。
あなたが内側の住人となる時だけ、ハートの中に持つ愛を生きる時だけ起こります。

ギータにこうあります。
“私の帰依者の人生は私の人生である。私こそが帰依者の人生である。”
全員が神そしてマスターとの間にこの繋がりを持っています。

グルは自分のためにはやってきません。
マインドを高め、変容させるためにやってきます。
グルは外側の無知を取り払い、内なる実在を示します。

マハアヴァター・ババジ:シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダのグル、
そしてバクティ・マルガのパラム・グル


子供たちも小さなプログラムを用意していました!
スワミジを囲ってグル・バジャンを歌いました。
(グル マータ ピタ、グル バンドゥ サ
最後に、紙で作った小さな手作りのハートを彼に捧げました。




「グルジはとても喜んでいました。
たくさんのお菓子を与え、子供たちは彼の御足にキスをすることも許されました。
とても感動的でした。何日も前からこのグル・バジャンを練習していましたが
グルプールニマ当日の朝、なんと彼はこの歌の歌詞をツイートしたのです。」

-アンビカ(バクティ・マルガ・キッズ担当)

グル・プールニマの祈りの夕方の部では、
すべての帰依者たちはグルジの蓮華の御足に直接バラの花弁と水を捧げる
アビシェーカムに参加できました。





蓮華の御足の足跡を押すグルジ




グルジは私たち全員に人生におけるグルの役割について話してくれました。

「今ここで、私はクリスマスツリーのように着飾っていますね!
これはあなたたちが外側にだけ見ることができる姿です。
あなたたちの目を喜ばせるためだけのものです。
しかしこれは実在ではありません。実在はより内深くに横たわっています。

肉体の目で見ているので、もちろんあなたは欺かれてしまうでしょう。
思いこみはマーヤです。
あなたは何を見ているのか?
自分に問わなくてはいけません。
同じように、あなたが外側に見る世界もあなたを欺いているのです。


あなたは3週間程度の休暇でリラックスするために、1年中働きます。
3週間リラックスして、その後は何が起こりますか?
またストレスを背負いこみますか?
いいえ。それは実在ではありません。

実在はあなたの内側にあります。
もしあなたが神に集中していれば、あなたはいつでもリラックスしていられます。
神の愛の中にあなたが在る時、休暇に行くために1年も待つ必要はないのです。

バガヴァン・クリシュナが言ったように
この世界であなたに与えられるものは、肉体含め、ずっとここに残るのです。

しかしもしあなたが内側に宿る愛を輝かせれば
あなたは人々に変化を引き起こすでしょう。
自分自身に変化を起こすでしょう。
人間から神へと変化を遂げるでしょう。
そしてそれがあなたの真の本質です。
しかしそのステップを踏み出さないといけません。




プージャの後、スワミニ・キショーリからグルジへ
バクティ・マルガ・スイスを代表して美しく精巧な木製のムルティが渡されました。
このムルティは主クリシュナがバガヴァッド・ギータを説いている最中
アルジュナに対してヴィシュワルーパ(彼の普遍的様相)を現した時の姿です。
今年に行われたインド巡礼において、グルジはこのムルティと出会っていました。
そしてスワミニ・キショーリとスイスの帰依者たちで、グルジへそれを捧げることにしたのです。



またグルジはグルプールニマの日の重要性と帰依者の重要性についても話しました。

「帰依者を通してグルの恩寵は輝きます。
これはひと繋がりの恩寵です。
帰依者を通してこの恩寵は世界へともたらされるのです。

あなたたちは皆、この偉大なるヴィヤーサ・プールニマまたはグルプールニマの日にこうして座っています。
これは実は多大なる祝福です。
この日にするプンニャはそれが何であれ、あなたはその1000倍の結果を享受します。
天国の預金残高は通常に比べ1000倍増すのです。

そしてあなた方は全員同じ心持ち、同じ愛の下この場に集まりました。
この愛を世界へと運びなさい!この愛を世界へと広げなさい!
あなたの人生は変わったのです。
だからあなたを通して神を働かせ、他人の人生もまた変わるのです。」



「言わせて下さい。皆のことを愛しています。
去年話したことですが、覚えていますか?
ナラヤナがバクタのハートの中にいて、
バクタのハートはナラヤナのハートと一緒にあるということを話しました。

同じです。あなたがハートに私を抱えているように
私もハートにあなたを抱えています。
これが私たちの関係です。
この関係は今からスタートするものではありません。

私たち全員がここに座っていることは偶然ではありません。
これは生と死の束縛を超えた長い時に渡る関係です。
そしてこの日は、私たちのその関係を思い起こさせるためだけのものです。

ジェイ・グルデーヴ、みんな!」

グルジは数曲バジャンを歌うとタクールジからのプラサードである
花びらや花飾りを皆に振りまきながら去っていきました。
その後、皆を引き連れてアシュラムの入り口にやってきました。
そこでは美しい夏の夜空の下炎が灯されたディナー会場が準備されていました。




1日中が様々な表現をとったグルジへのバクティに溢れていました。
バジャン、ダクシナ、セヴァ、礼拝。
彼は道であり、道しるべであり、目的地です。
それが1つとなって現れたのです。
ジェイ・グルデーヴ

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オームヒーリング開催のお知らせ
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